普段、私たちが何かを購入したり消費する背景には、その顧客が果たすべき事「ジョブ」があるという。消費とは、ある状況下におかれた顧客が、ジョブを片付けるために特定の製品やサービスを「雇う」事である。
とある事業のために調べ物をしていたら、上記の「ジョブ理論」という言葉に出会いました。
ここではあまり詳しく書きませんが、ハーバードビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授という方が理論化したものです。
仕事柄、ターゲット、ペルソナ、ニーズ、インサイトなどのマーケティング用語に触れる機会が多く、どの言葉も製品であれサービスであれ、社会に提供する際、どんな相手に提供するのかを想定するに、役立つ手法として認知されています。
今後も様々な手法に触れていくことになると想像していますが、
この「ジョブ理論」は非常に納得しました。
分かりやすくまとめられた、とある記事を読んでみると、
ニーズに近いニュアンスだが、「ジョブ」は、ニーズのもう少し手前、
ニーズが生まれる源泉(潜在的ニーズに近い)と、捉えられているようです。
人がジョブを解決するために製品を雇う。その結果が「ニーズがある」という見方。
確かに、何か物を購入する時に解決したいジョブがあります。
「喉の渇きを潤したい」「お腹を満たしたい」「知識を得たい」「追体験したい」など、
こうしたものは普段の日常生活の中でも見ることができますし、
ターゲット、ペルソナといった、少し難しい捉え方よりも、
シンプルに、より解像度高く顧客を見ることができるのでは無いかと、個人的には思いました。
普段のデザインのお仕事でも、そうした観点は大事に考えており、
顧客はどんな状況にあり、どんなジョブを解決したいのか、
クライアントと共に、裏側から見るような視点で、
デザインを考えていきたい…。
そんなことを改めて思わせてくれました。
"写真は好きな照明の一つ「MAYDAY」です。派手な照明ではありませんが、シンプルな形状でコードが4mと長く、床に置いたり、上から吊るしたり、フックで引っ掛けたり、コードの範囲であればどこへでも光を持ち運べる照明です。MAYDAY(メーデー)とは救難信号の意味で、弊所で活躍中です。"
読んでいただきありがとうございました。